採用 Q&A
ガイドヘルパーの仕事についてよくある質問をまとめました。
ガイドヘルパーについて
Q.ガイドヘルパーはどんな仕事ですか?
A.知的障がい、精神障がい、身体障がいのある子どもや障害のある人の外出に付き添って、バスや電車の乗り降り、歩いている時、食事、買い物などを必要に応じて支援する仕事です。
Q.ボランティアとのちがいは何ですか?
A.
障がいのある方の移動を支援するボランティアは、自治体によっていろいろな形があります。
例えば横浜市にはガイドボランティアという制度があります。
ガイドボランティアとガイドヘルパーの違いは次のような点です。
① 資格について
ガイドボランティアはガイドボランティア団体に登録すれば特に資格は必要ありません。
ガイドヘルパーになるためには、資格が必要です。「ガイドヘルパー養成研修」という3日間程度の研修を受講すると取得出来ます。
障害のある方についての基本的な知識から、一緒に外出するときに役立つ実践的な内容まで学ぶことが出来るので、経験のない方でも必要な知識と技術をもってガイドを始めることが出来ます。
② 報酬について
ガイドボランティアは1回あたり500円~1,000円の奨励金が支払われます。
ガイドヘルパーは移動支援事業所と雇用契約を結び、時間当たりの賃金と交通費等の手当てが支払われます。
③ 利用者について
利用条件に多少の違いはありますが、対象の利用者さんの違いはありません。
Q.具体的にどんな方のサポートですか?
A.
利用者さんによって配慮事項はさまざまです。
例えばある利用者さんがご自宅から通所先の作業所まで通う支援は次のような内容です。
8:30
ヘルパーがご自宅に到着。インターホンを押すと利用者さんとご家族が玄関に出てきてくれます。朝の挨拶をしてご家族に利用者さんの今朝の体調を確認。交通費、福祉特別乗車証、障害者手帳をお預かりして出発です。
8:35
最寄りのバス停まで一緒に歩きます。途中、車道と歩道が分かれていない道路を歩くので、ヘルパーは車道側を歩きます。
8:40
最寄りのバス停に到着。利用者さんに福祉特別乗車証をお渡しして運転士に券面をしっかり見せるよう言葉かけをします。
ヘルパー自身は運転士にご本人の障害者手帳を見せ同行者であることを伝え割引料金をお預かりしたSUICAから支払います。
空いている席を探して利用者さんと隣同士で座ります。
背負っているリュックなどを降ろして膝の上に乗せるように言葉かけをします。
8:45
バスが作業所近くのバス停に着くまで利用者さんとお話をします。
昨日見たテレビの話や、今日の作業所での活動の話などをして、楽しい気分で通所できるよう支援します。
9:15
バスが作業所近くのバス停に近づいたら、利用者さんに次で降りることをお伝えし、降車にそなえて、リュックを背負ってもらいます。
9:20
最寄りのバス停に停車。座席に忘れ物などがないか、確認をしてから降ります。
9:25
作業所までの道の途中、毎朝、自動販売機でお昼に飲むドリンクを購入することになっているので、自動販売機の前で利用者さんにどのドリンクを購入するのか聞きます。
利用者さんが買いたいドリンクを指さしたら、ヘルパーが小銭を渡して、利用者さんがご自身でドリンクを購入出来るよう支援します。
チャックを開けるなどドリンクをリュックに入れる支援をします。
9:30
作業所到着。上履きに履き替える際、靴の向きを合わせて履きやすいようにする支援をします。
入口にいる作業所の職員に移動中のご様子をお伝えします。利用者さんに「いってらっしゃい」の言葉かけをして作業所内に入ってもらいます。
事業所にガイド終了の連絡メールをして業務終了です。
Q.どんな人が向いてますか?
A.
① 「自分が自由にできること(休みの日に行きたい場所に行く、通いたい場所や通いたい学校に毎日行く、外食をする、買い物をする)は障害のある人も自由にできる方がいい」と思う人
② 人と接することが嫌いではない人
③ 時間を守ることが出来る人
もう少し詳しく知りたい方はこちら
Q.障害のある方と関わる仕事は大変ですか?
A.
ヘルパーの力量や利用者さんの状況により、仕事の大変さは変化しますので、不安な点や心配な点があれば早めに事業所に伝えるようにしてください。
Q.ガイドヘルパーのデメリットはありますか?
A.
ガイドヘルパーの仕事は、平日は1時間程度の仕事が多く、休日は5時間以上の仕事が多いので、ご自身のライフスタイルに合わせて働けばデメリットはありません。
スキマ時間に少し働いてみたい、休日しっかり働きたいというご自身のイメージを事業所に伝えるとミスマッチが少なくなります。
Q. 横浜市にはガイドヘルパーをしている事業所がいくつありますか?
A.
横浜市内にはガイドヘルパー(移動支援)サービスを提供している事業所が616あります。
移動サービスきっさてんがサービス提供をしている鶴見区、神奈川区、港北区では、104あります(掲載時)。
そのうちの多くの事業所が求人募集をしています。時給は1,100~1,500円程度のところが多いようですが、「介護職員初任者研修修了」が必要なところが多い印象です。
移動サービスきっさてんでは、「知的障がい移動支援(ガイドヘルパー)従業者養成研修」を受講すれば、働くことが出来ます。
Q.移動支援の仕事は介護福祉士受験資格の実務経験に入りますか
A.
入ります。
受験資格となる施設・事業「移動支援事業」、受験資格となる職種「ガイドヘルパー」とされています(公益財団法人社会福祉振興・試験センター)。
働きかたについて
Q.どんな働き方が出来ますか?
A.大きく分けて2種類の働き方が出来ます。
① 平日のスキマ時間に働く
平日(月曜~金曜)は、障害のある方が通所施設や特別支援学校、養護学校に通う時の利用が多いので、朝8時台から1時間、夕方16時台から1時間の仕事が中心です。
日々の生活でその時間が空いている、スキマ時間になっている方にお勧めです。
② 休日にまとまった時間働く
休日(土、日、祝日)は、半日から一日外出をして、買い物や食事をしたり、映画館、水族館、博物館、美術館、動物園などに行く利用が多いので、3時間から8時間程度、まとまった時間働くことが出来ます。
Q.本業が別にありますが働けますか?
A.別の仕事をしていても、自分の休みの日や空いている時間に働くことが出来ます。
Q.自分の希望する曜日、時間帯で働くことが出来ますか?
A.面接時に、希望を聞き、希望に合わせてシフトを作成します。ご自身の本業や家庭の状況に変化があった場合は、その都度伝えてもらえればシフトを調整することが出来ます。
Q. .家に小さな子どもがいます。こどもの発熱など急なお休みは取れますか?
A.お子さんのいる方も多く働いています。急に休みを取らなければいけないときは、遠慮なくご連絡ください。
Q.ガイドヘルパーとして入る利用者さんは自分で選ぶことが出来ますか?
A.面接時に適性を見てから、入る利用者さんを決めますので無理なく始めることが出来ます。
途中で利用者さんを替えてほしい時は相談することが出来ます。
必要な資格について
Q.どんな資格が必要ですか?
A.「知的障がい者ガイドヘルパー養成研修」を修了しているか、「介護職員初任者研修」を修了している必要があります。
Q.資格がなくても働けますか?
A.興味があれば、資格がなくても体験的に働くことが出来ます。1か月程度、他のヘルパーに同行してガイドヘルプの仕事を体験し、本格的にガイドヘルパーとして働きたいと思えば、そのあと資格を取得することができます。詳しくはお問合せ下さい。
Q.資格証を持っていましたが紛失しました。再発行は出来ますか?
A.介護職員初任者研修、ヘルパー2級の資格証を紛失した場合は、資格取得をした学校に連絡をすれば再発行手続きが可能です。
もし受講した学校を忘れた、受講した学校が閉校した、などの場合は、受講した都道府県に問い合わせると再発行可能なことがあるようです。
働きはじめのサポートについて
Q.障がいのある方と接した経験がないのですが働けますか?
A.最初は、ベテランのヘルパーのガイドに同行して一人でガイドに入れるようになるまで引継ぎ研修を受けることが出来ます。
一人でガイドに入るようになった後でも、分からないことは、いつでも聞くことが出来ます。
Q.研修制度はありますか?
A.利用者さんごとの引継ぎ研修の他に、基本的な業務内容や仕事をする上での心構えなどは動画研修で学びます。自分の好きな時間に視聴し学び習得することが出来ます。研修動画は1本5分~10分程度で、1本視聴ごとに研修手当を支給します。
Q.障害のある方と関わる仕事は大変ですか?
A.ヘルパーの力量や利用者さんの状況により、仕事の大変さは変化しますので、不安な点や心配な点があれば早めに事業所に伝えるようにしてください。
Q.どういうことに気をつけて利用者さんに接すればいいですか?
A.安全面やご本人の情緒面など、利用者さんにより、ヘルパーが配慮するポイントは違いますので、利用者さんごとに引継ぎ(先輩ヘルパーが同行して支援のポイントを伝える)研修を行います。
時給、手当などについて
Q.時給はいくらですか?
A.1,200円スタートです。
Q.交通費は出ますか?
A.実費支給します(上限あり)。
Q.昇給はありますか?
A.年に1回、貢献度(勤務時間など)により最大1,500円まで昇給します。
Q.利用者の都合でガイドヘルプの仕事がキャンセルになることはありますか?
A.同月内に発生した利用者さんの都合のよるキャンセルについては、時給の2/3を休業手当として支給します。
Q.交通費、休業手当、研修手当の他に手当はありますか?
A.自分の知り合いの人などを事業所に紹介し、その人が採用された場合、紹介者に紹介手当を支給します。
Q.労災は入っていますか?
A.労災は加入しています。